ゾロ目りそうだった。

いろんなことがあった年でした。
気がつけば、社会人の皮を被った学生になっていたり
終のすみかとなりそうな建造物に引っ越していたり。

余裕がないか、と言われるとそうでもないのだけれど、
このブログの更新頻度が示しているように(笑)、
文章を書く力は、勉強に全振りしてましたごめん若干Twitterにも振ってました。

ライフスタイルの大きな変化は、
それこそ周りの人にも影響を及ぼすわけでして。
僕の場合、職場の人や家族の理解がなかったら、
絶対にやっていけなかったのだけど、それを返すまとまった時間もないわけで。
じゃあ今やっていることのリターンが返せる?結果で返すにはまだ時間が必要だ、ほらまた時間。
いや、そもそも誰もやったことがない人生だ。
分かってもらおうとすることがいかんのだ

とかなんとか思っとりましたけれども。

なんか今年最後のお風呂が気持ち良かったから、
ぜーんぶどうでもいい。笑

今年もいい年でした。
来年ももっといい年になるよ。
ほぼゾロ目だし。2022。

お礼はしっかり伝えます。
今年、関わった全ての方々へ、

めっちゃめっちゃ、ありがとうございました!

お蕎麦食べま〜す。今年は鴨せいろ。笑

分岐点

「言葉は生き物」とはよく言ったものだけど、

自分の使ってきた言葉が、新しいフレーズに置き換わっていく過程を見るのは、なんとなく切ない。

さらば…センター試験(笑

センター、とか言ってたもんなー

すっごいド真ん中な感じの響きだったんだよなー

忘れもしない、僕のセンター試験。

数ⅠA、確率の大問

最初の分母を問う問題で、

2の3乗を「6」と回答し、以下全滅。

こうして僕はこの世界線に迷い込んだ。笑

もしもあのとき、2の3乗を8と回答していたら、

違う大学に行って、違う仕事をしていたのだろうか?

コロナとか無かったのかな?

音楽とどう向き合っているんだろう?

男子が2人以上いる学科だったのかな?

家族とかいるのかな?

ときどき、こんなふうに想像を巡らしたりもする。

でも、僕が大問ひとつ落としてまで転がり込んだこの世界も、けっこう素晴らしいので、

未練はない。

こっちにはこっちのいい感じの輝きがあるし、

糖質が0のビールとかが開発されていたりする。

(今朝資源ごみ出したらこの缶ばっかでビビった。笑)

まぁ、何にせよ、人生は選択の連続だよね!

あと、洗濯の連続でもあるよね。

面倒くさいこともあるし、

靴下の片方しょっちゅうどっか行くけど、

その都度、自分が選んでいるものや、洗っているものを肯定しながら、

干したり取り込んだり畳んだりしたいものです。

いや、ホントに靴下の片方ありえんくらいどっか行くけど。

それでは今日はこの辺で。

再開だ再開

2020年が終わりますね。

この一年は、なんだか非日常的なことだらけで、これ夢オチあるんじゃないかな、って思う瞬間もありました。笑

ある日突然目が覚めて、そしたら2019年あたりのとある朝、みたいな。

でも、ついに大晦日になってしまいましたね。

せっかくなので、この非日常的な一年を、ハイライトで振り返ってみたいと思います。

① 音楽活動の様子が変わりました

僕も、誰も、何も悪いことしていないのに、春先あたりからのライヴが悉くなくなりました。

自分の関わっているバンドも、人前で演奏する機会はほぼなくなり、配信形式のような非接触型の活動が中心に。

そんな中、りゅうちゃんとやっているユニット、ウクレ☆レビューでは、年末あたりから取り掛かっていた初のシングルを、配信の形でリリースすることができました。(ちゃんとその後、盤にもしました)

関わっていただいた方のご尽力に、心から感謝いたします。

ウクレ☆レビューでは、コンテストにも応募し、敢闘賞をいただくこともできました。

こういった状況の中でも、活動を止めずに結果を出していける仲間は大事だな、と感じます。

応援していただいた皆様、本当にありがとうございました。

② 仕事(に付随したあれこれ)がバリ忙しくなりました

自分は、学校で総務とか経理とか給与とかのいわゆる「事務」をつかさどる仕事をしています。

この仕事、個人的にすんごい面白くて、日々アドレナリンを放出しながら勤めさせていただいているところなんですが。

ただ、面白いがゆえに、面白くなさそうにこの仕事している人に対して「?」となって、

じゃあみんなが面白く仕事するにはどうしたらいいんだ?と考えた結果、

研究会やら組合やら、いろんな外郭団体に片足及び両腕及び顔面を突っ込んでしまった。というわけなんです。

勉強になることばかりで、自分としては最高なのですが、

・脳みそ的にも分身しないと、ひとつひとつのことを充分に考える時間が取れない

・執筆する作業がそれなりに多く、繁忙期はこのブログにも手がつかない(笑)

等の課題も、今年明らかになりました。

どんなことにも全力で向き合いたいけれど、やりたいことと、やるべきことのバランスをもう少し取れてこそ大人なのかな、と感じた一年でした。

③ 大学院の入試に受かりました

前項と経緯は同じです。自分は学校で総務とか経理とか(以下略

この仕事、教育行政や学校運営の知見があるともっと職場に貢献できると思うんですけど、

OJTや身近な研修だけでは、そこを学びきれないんですね。

そんな矢先、とある大学に、僕みたいな職種の人が、働きながら教育行政について勉強できる修士課程が開設されるというニュースが。

これだ!ってときめいたら気持ちは収まらず、

家族や職場の上司にもご理解・ご協力いただき、受験をさせていただきました。

そして幸運なことに、、合格しました!

来春からは、勉強にも精を出して、たくさんのことを掴んでいきたいと思います。

いやおまえ、今さっきバランスがどうとか言ってたじゃねーか←僕もそう思います。

たしかにバランス力は追求したいところだけれど、それ以上に、やりたいことがたくさんある、という自分も大切にしたい。笑

やれる力があるなら、やれるだけやってみる。それだけです。

④ 家族が増えました

詳しくは、こちらの投稿をご参照ください。

あっという間に、息子が生まれてから半年が経ちました。

成長著しく、天パも著しいですが、まだまだこれからだな、と思います。

彼自身の成長もさることながら、彼を通じて新たに作られたり、これまで以上に繋がったりする人間関係に、子育ての面白さを痛感しているところです。

さて、来年はどんな年になるのでしょうか。

今年のトラウマもありますが、どれだけ思い描いても、覆る気がします。笑

ただ、今年よりはいい年にしたいと、みんなが願えば、それなりにいい年になるのでは?とも感じます。

投稿数は少な目でしたが、今年もこのブログをお訪ねいただき、本当ありがとうございました。

来年はたぶんもっと書きます。お楽しみに!

それではみなさん、よいお年を。。。

特別な物語を

火曜日、

我が家に第一子が生まれました。
元気な男の子です。

運良く出産にも立ち会うことができ、
その人生の始まりと、しっかりと向き合うことができました。

彼には彼の肖像権があるので、
その辺りが分かるようになるまでSNS等に写真は載せませんが、

髪の毛は生まれながらにして文句なしの天パでした。
遺伝子強すぎ。笑

あと泣き声が「らー」です。
のっけからオリジナリティあふれすぎ。。。

こ、これからは、ち、父として(言い慣れていない)
自分自身の物語の紡ぎ方を、
なるべく背中で語っていきたいな、と思います。
↑ここ大事。なるべく背中で。すぐ言葉で語ろうとするから。笑

きっと難しいのだけれど、
僕が親にそうしてもらったように、

お手本があるのだ、と思わせるのではなく、
こんなやり方もあるんだな、と気づかせる、

そのくらいの絶妙な距離感での子育てが
できたらいいな、と勝手に思い描いています。

。。。難しいんだろうなコレ。笑

とりあえず今は、安らかな寝顔を腕に抱きながら、

楽しいぞー人生は。

なんて、高めのトーンで話しかけだめやっぱ背中でとか無理。

ここから先は未知の世界。
またみなさんにもご指導ご鞭撻をいただくことになりそうです。

新たなステージに足を踏み入れた僕ですが、
今後とも変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願いします、

それでは今日はこの辺で。

私は

高校の頃、国語の資料集で見つけて以来、

心にこびりついている詩がある。

新川和江 氏の「わたしを束ねないで」だ。

当時の僕は、その詩を

「勝手に自分をカテゴライズすんじゃねーよ、と周囲に対して言っている」くらいに解釈していた。

でも音読すると、なぜか自分の心が軋むような感覚もあり、

不思議な詩だな、とも思っていた。

ときは流れ、当然のように大人になる。

20代も後半に差し掛かったある日、

ふとまたその詩が、頭をよぎった。

でも、驚いたことに、捉え方が変わっていた。

この詩は、自分で自分に「カテゴライズするな」って言ってる詩なんだ!!

それまでの自分の経験が、他人の言葉にバチッとはまって、

パズルが解けたみたいな気持ち良さを感じた。

大人になると、やるべきことは増えるし、

それに伴って務める立場も増えていくんだけど、

完全に一つの枠にはまってしまうのは、

まだ少し早い気もする。

僕は学校事務職員?鍵盤弾き?世帯主?

幸運なことに、僕の周りにいる人は、

それぞれの枠の中にいる僕を、とても評価してくれている。

でも、そこに甘んじちゃいけないと思うんだ。

どの枠の中にいても、自分自身が納得できる自分でいること。

30代はそういうところにも、少し無駄なくらい力を入れていきたいな。

そういえば、大人になって、捉え方が変わったものが、もうひとつ。

Mr.Childrenの「くるみ」のPV。

昔は、全編に渡って泣ける映像だったけど、

今は、2分21秒のおっちゃんの感受性と

3分11秒のおばあちゃんの構図にのみ、グッときて涙ぐむ。

なんでだろ。笑

反面教師の背に乗って

ここ数日は、SNSが本当に賑やかで

楽しかったですね。笑

自分の周りでも、非常に多くの方が

SNSで「何かしよう」としている様子が見受けられました。

そんなみなさんの背中を見つつ、

いったい自分は、何をしているのだろう、と。

なぜ自分は、個人的に旨いものばかり作っては、

個人的に食べ、

個人的に消化しているのだろう、と。

おそらく、

みんなが盛り上がってるときには、同じことをしたくない性格が災いしてるのでしょう。笑

でも、

個人的に旨いものを作り、

個人的に食べ、

個人的に消化する。というのも

QOLの維持に非常に有効だいうことが

いくつかの論文で証明されています

って言いたくて今調べています。

静かだけど、それなりに素敵な、ステイホームでした。

幸運なことに、僕個人の生活は

少しずつ日常に戻りつつあり、

いったん離れたからこそ再確認できた、

日常の素晴らしさを痛感しています。

それをまた、今度は個人的じゃない形で

みなさんに伝えていけるといいな、と思います。

ひとまず今日はこの辺りで。

2年越しのプライズ

土曜日。

ウクレ☆レビューでインスタライヴをした後、
そのまま家の近くのハワイアンカフェへ。

著名なウクレレアーティストである、
岡田央(おかだ ひろし)氏のライヴを聴きに行きました。

歌もウクレレも、超一流。
アットホームな空気が素敵な、いいライヴでした。

セカンドステージではなんと、岡田さんのご好意で、
ウクレ☆レビューも演奏させていただくことに。

僕は急遽、車で1分の自宅から鍵盤を持ってきたのでした。どうだいこの機動力。笑

会場からは暖かい声援と、拍手と、
初めてのハナホウ(アンコール)もいただき、
気がついたら4曲も演奏していました。いやこれ普通にライヴじゃん

会場のみなさま、本当にありがとうございました。

ウクレ☆レビューは、もともと2年くらい前に、
ウクレレ始めたてのりゅうちゃんが、コンテストに出るために組んだユニットでした。

そのコンテストで、幸運にも僕らがいただいた賞が

岡田央 賞

だったんです。
そう、彼はそのとき審査員だったんですね。笑

僕は演奏後に、別の予定で現場を離れたので、
りゅうちゃんから受賞の話だけを伺って、
喜んだけれど、どこか実感が湧かなかったのを覚えています。

だけど昨日、ライヴのあと、岡田さんとお話をする中で、
あぁ、自分はこの人に、演奏を評価してもらったんだなぁと、

2年越しに、ようやく賞をいただけたような気になったのでした。

嬉しかったな。

さて、来週の土曜日も、ウクレ☆レビューでライヴをします。
場所は、日進市にある登録有形文化財

「旧市川家住宅」

雰囲気のいい古民家で、夜6時からの演奏です。

てかこのチラシ最高じゃない?笑

お近くの方はぜひいらしてくださいね。

二足のわらじ、三足のスニーカー

その電話は、仕事納めも間近に迫った12月の終わりに、突然かかってきた。

散髪中の僕は、ポケットで振動するスマートフォンを一度はスルーしたものの、それが勤務先からのコールだと分かると、思わずスタイリストさんの手を止めさせる。

仕事のミスだろうか。それとも、昨日のお昼に洗ったお弁当箱、置いてきちゃったとか?

まるで心当たりの無いまま、仕事用の自分を意識の底から叩き起こして、喉元に呼びつけた。

「もしもし、職員のかみゆです」

「あ、かみゆさん、コールバックありがとうございます。ちょっと、お願いしたいことがあって」

電話の向こうは、少しホッとしたような声。どうやら怒られるわけではなさそうだ。

しかし、次のフレーズに僕は唖然とする。

「卒業式の、ピアノ伴奏をやっていただきたいんです。」

ことの始まりは、職場の忘年会だった。

お酒に酔った僕は、つい勢いに任せて、自分のバンド活動のことを惜しげもなくカミングアウトしてしまったのだ。

ちょうど当時、自分のバンド、ブレンブレンドがレコーディングをしていた時期ということも重なり、

おそらく、うざったいくらいのアピールをしたのだろう。あんまりよく覚えていないけれど。

それがどこから漏れたのか、上司の耳にも入ったというわけだ。

式典行事のピアノ伴奏というのは、基本的に教員が務めることが多いが、ご察しのとおり、この国の教員全員がピアノを弾けるわけではない。

そして、仮に弾ける方がいたとしても、その方の受け持つ学年や当日の教職員の動静により、ごく稀に「伴奏者が誰もいない」状況が発生する。

今回はそうした経緯から、職員である自分にその役が降りてきたというわけだ。

国歌、校歌含め全5曲。なんとも身に余る光栄。

とはいえ、文字通り自分は「職員」である。

常日頃、教壇に立つこともなく、子どもたちとの関わりも、教員とは比べ物にならないくらい薄いのが現状だ。

自分はこの話を、引き受けるべきなのだろうか。

迷いに迷う自分の脳裏に浮かんできたのは、職場の方々との毎日だった。

4月に異動してすぐ、ともすれば孤独に苛まれやすい一人職の立場である自分を、暖かく迎えてくれた上司。

いつだって、気兼ねなく声をかけてくれる先輩方や同僚たち。

考えてみると、僕はすでにこの職場から、多くのことを与えられ、学んでいた。

だから、返そう。せめて、自分ができることで。

迷いは、一瞬で消えた。

スイッチが入ると、現状なんてあっという間に変わる。

僕は3学期の始業式で、鮮烈かっこわらいな「謎のピアノの人」デビューを果たし、

行事では保護者の方の参観中にBGMを引き倒し、

週に2回は校門に立って朝の挨拶をした。

その甲斐あってか、あっという間に僕の存在は子どもたちになんとなーく知れ渡り、

大きな抵抗もなく、彼らの輪の中に入っていけるようになったのである。

合唱の伴奏というものは奥が深い。

一見、すでに完成された歌に沿って演奏しているイメージがあるが、

どちらかというと歌をリードする役割が強く、指揮の要素があるように感じる。(指揮の経験がないのに、それっぽく言ってごめんなさい。笑)

それは、ふだん自分が得意としているような「ある程度の主体性を持った歌に寄り添う」奏法とは真逆のアプローチである。

テンポやダイナミクスも含め、自分自身が事前に歌を解釈し、分かりやすく演奏で示さなければならないのだ。

3月。練習は佳境に入る。

様々な方にご助言をいただき、各曲のセクション一つ一つをより深く掘り下げる日々が続いた。

その過程はせっかちな自分にとっては修行のようなもので、匙を投げたくなることもあったが、

成長著しい子どもたちを目の前にすると、負けていられなかった。だってみんなすげー上手くなるんだもん。笑

お互い、技術だけでなく、気持ちも高め合いながら、

あっという間に練習は最終日を迎える。

ひと通りリハーサルが終了したところで、

学年主任の先生は、門出の言葉や歌の総評を述べた。

そして。

「今日までずっと、伴奏をしてくださった、かみゆさんにも一言いただきたいと思います。」

初めて、彼らの前で、演奏以外の手段で、気持ちを伝える場をいただいた。

何を話そうか。そんな迷いはなかった。

だって、迷いは、とうの昔に消えていたから。

自分の立場がどうであるとか、そんな遠慮だってもういらない。

僕は、ぽつりぽつりと話し始めた。

「音の速さって、どのくらいか知っていますか。

1秒で、だいたい330m。思ったほど速くないでしょう。

だから、この体育館のピアノと、みんなの歌っている場所の距離でも、お互いの聞こえる音には少し遅れが生じます。

最初は、そのずれた分を合わせるのがとても大変でしたね。

でも、今日の歌は、みんなの息もばっちりだったし、伴奏ともしっかり合っていて、とても良かった。

なんでだと思う?

もちろん、みんなの技術が向上したのも一つの理由ですが、

それ以上に、みんなの気持ちが、一つにまとまったからだと、僕は思うんです。

気持ちは、音なんかよりもずっと速く、人の心に届くんだ。

だから、音の速さの問題を越えて、僕らはバチっと合わせることができたんです。

明日は、お世話になった方が、この体育館にいらっしゃいます。

最高の気持ちと歌を、みなさんに送りましょう。」

当日のことは、意外にもあまり覚えていない。

恐ろしいくらい、何もかもが一瞬で終わってしまった。

ただ、式が終わって、外で卒業生を送り出しているときに、

あぁ、この仕事をしていて本当に良かったな、

音楽を続けていて本当に良かったな、

というフレーズが、頭の中をループしていたのを覚えている。

この2つの思考が、同居するなんて。

人生への肯定感に満たされ、自分はなんて幸せ者なんだろう、と思った。

それと同時に、このような機会をくださった上司と、職場の方、子どもたちみんなへの感謝の気持ちで、胸がいっぱいになった。

結局、最後の最後まで、僕は与えられるばかりで、卒業生を送り出してしまったけれど、

このお礼は、ペイ・フォワードだ。次に出会う人たちのためにとっておこうと思う。

彼らもそれを、きっと分かってくれるだろう。

ちなみに、僕は職場で、かみゆとは呼ばれてないですよ。

そこだけはフェイクで。でも後は、だいたいノンフィクション。

とある学校事務職員の、とある年度末の、お話。

記録に残す、記憶に遺す 〜本当のレコーディングの話をしよう〜

前回1月19日のライヴの後、
僕のやっているバンド、ブレンブレンドは
再びレコーディングに入りました。

え、レコーディングしすぎ?

いいの、楽しいんだから。笑

今回は、いつもマスタリング(レコーディングの最終作業)でお世話になっている、
ニューヨーク在住のエンジニア、Ryoji Hataさんが来日!ということで
急遽決まったレコーディングセッション。

彼は、David Bowieを始めとする現地のプロミュージシャンの音を作ってきた、プロ中のプロ。
日本でもMisiaやアンダーグラフ、
最近だとクアイフのレコーディング等にもに携わっている、なんていうか超プロ。

そんな彼が、ブレンブレンドのサウンドメイキングに
一から関わってくださるなんて、
この上ない幸せ。。。
いやホントに、貴重な機会をいただきました。

そもそもレコーディングというのは、

①レコーディング(歌や楽器の録音)
②ミキシング(録った音の調整・加工)
③マスタリング(最終的な聞き心地等の調整)

この①から③をひっくるめて言うんだけど、

現代の技術をもってすれば、
②のミキシングのところで

けっこうどんなふうにでも音を直せちゃう

ものなんですよ。

歌の音程やリズムはおろか、
ラップとかにおいては、子音の発音具合とかまで、
上手く聞こえるように、機械で処理することができるんですね。

こんなこと言うと夢がないけれど、
あなたの大好きなアーティストの曲も、
ひょっとしたらけっこういい感じに
加工が施されてるかもしれない、ということなんです。

でも、そうやって直しまくった音は、逆に綺麗すぎて、
アーティスト本来の良さが消えてしまっていることも多いのも事実。

今回、Hataさんが僕らに教えてくださったのは、
いかにその技術に頼らず、
①の段階でいい音を録るか、ということ。

だから今までだったら、OKかなっていうテイクも、
今回はHataさんの、メンバーの納得がいくまで、
たくさんたくさん、録り直しました。
ときには楽しく、ときには修行のように。。。

それが結局、プレイヤー自身の真の演奏力や歌唱力、
ひいてはバンドの力に繋がっていくんですね。

いくつになっても、自分たちに成長のきっかけを与えてくれる人との出会いは、テンションが上がるなー、と
肌で感じました。

今回も、ギターにはサイフォン宮野くん、
そして、もう一人、スライドギターで
ボトールユタカ氏に参加していただきました。

より厚みのあるサウンドに、期待がかかります。
本当にありがとう。

そして、何よりエンジニアのHataさん、
アシスタントの中川さん、
日程調整にご尽力いただいたJ’z Studioの松井さん、
スタジオのスタッフのみなさん。

本当にありがとうございました。

なんでもそうだけど、たくさんの人が関わって作られたものって、
ものすごい力を持ってますよね。

自分が頭の中で考えたメロディーや歌詞が、
バンドや、他のミュージシャンやスタッフのような、
自分以外の人達の思いもまといながら、形になっていく。

レコーディングをすることで、遺っていくものは、
音だけじゃなく、そうした方々との繋がりでもあるんだと、今回改めて思いました。

これってすごく素敵なことじゃないですか?

みなさんもぜひ、レコーディングしましょう。笑

録りの日程も終わりに差し掛かった頃、
Hataさんと、ブレンブレンドというバンド名の由来について話をしていたら、

「まいったな、こりゃあっち(NY)でコーヒー飲むたびにおまえらのこと思い出すじゃないか」

なんて冗談言われて。

冗談で終わらせるつもりはないぞ、と個人的に誓ったのはここだけの話。笑

ホントに、完成が待ちきれない!
乞うご期待。

さて、次回の中吉小吉は、

いま突き詰める意味ある?僕がブログを書く理由

です。お楽しみに!

ドラマチックガスを片手に

月曜日。

珍しく土曜日に仕事があったため、振替休日となる。

こんな日は、ゆるゆる過ごしたいのだけど、
いざ無計画にやろうとすると、

あー結局なんもしなかったな今日!(爽快

みたいな空気になってしまうので、

結構しっかりとやることリストを組んで
臨んでみた。

AM7:30、起床。まずは

①ちゃんとコーヒーを淹れる。

インスタントコーヒーは便利だけど、
こういう余裕のある朝こそ、ブレンドを一杯どう?的な。

日曜日にレコーディングしたブレンブレンドの音源をチェックしながら、
一日のスタートを優雅に決めちゃう。最高。

そうこうしてるうちにAM8:30、次は

②作りかけのガンプラをより作りかける

これ、2年おきくらいのペースでやってくる趣味なんだけど。笑

ガンプラを作っている。今回はユニコーンガンダム。

ニッパーでパーツを切って、ゲート(切り口)を処理して、、、
きっと僕は、こういうちまちました作業が好きなんでしょうね。

でも、ちまちましてるが故に、
お正月あたりに買ったやつが全然完成しない。笑
今回もこれに2時間ほど費やしたけど、
腰のパーツができたところで、モチベーション切れ。
たぶんこれ半年くらいかかるなー。笑

そのあと、譜面を書いたりして、昼食を済ませ、
やっと家を出ようという気分になる。

でも、闇雲に出かけたわけじゃない。
PM1:00、次にやるのは、

③人生を彩る調味料の調達

行き先はここ。

金山のザファル・ハラル・フード・ストア。

スパイスの師匠P氏に教えてもらい、行きつけになったお店。
なんでも安い!って書いてあるけど、これホント。

今回は、クミンとターメリックが少なくなっていたので、買い足し。
あ、でもコリアンダーもホールで調達してみようかな、、、
あ、今年はフェネグリークを使いこなせるようになりたいな、、、
(しばらく専門用語にお付き合いください)

気がつけばカゴの中が幸せな香りに。
大満足で家に帰る。

帰ってからは、家の片付けをしたり、
譜面を書いたりしていたけど、(譜面書きすぎ)

ふと気がつくと、カウンターに置いてあったスパイスから、
家の中にも幸せな香りが。。。

ということで、時刻はPM6:00、
最後にやることは、

④夕飯という名の弁明を作る

今夜はチキンカレー。

サラダとお惣菜もつけて、なんとなくいい感じに盛りつける。

帰ってきた妻も大喜び(していてほしい)。
休みなのに遊び呆けず、家事も卒なくこなすのね、と
旦那の株がさらに上がった(ことになっていてほしい)。

いや、なんとも素敵な休日でしたよ。

お昼まで寝倒すのも最高だけど、
こうやってやりたいことを詰め込むのも、
お休みの醍醐味だね。
(お休みの醍醐味っていいな。ちょっと韻踏んでるやん。笑)

うん、

また今日からがんばろう!

あ、そうそう、今週末はこれ。
セントレアに、ウクレ☆レビュがやってきます。

こんな感じで、なんだかすごく楽しそうなので、
お近くの方はぜひお越しくださいね!

さて、次回の中吉小吉は…

音楽好きじゃない人にこそ伝えたい、バンドレコーディングのあれこれ

です。お楽しみに!