記録に残す、記憶に遺す 〜本当のレコーディングの話をしよう〜

前回1月19日のライヴの後、
僕のやっているバンド、ブレンブレンドは
再びレコーディングに入りました。

え、レコーディングしすぎ?

いいの、楽しいんだから。笑

今回は、いつもマスタリング(レコーディングの最終作業)でお世話になっている、
ニューヨーク在住のエンジニア、Ryoji Hataさんが来日!ということで
急遽決まったレコーディングセッション。

彼は、David Bowieを始めとする現地のプロミュージシャンの音を作ってきた、プロ中のプロ。
日本でもMisiaやアンダーグラフ、
最近だとクアイフのレコーディング等にもに携わっている、なんていうか超プロ。

そんな彼が、ブレンブレンドのサウンドメイキングに
一から関わってくださるなんて、
この上ない幸せ。。。
いやホントに、貴重な機会をいただきました。

そもそもレコーディングというのは、

①レコーディング(歌や楽器の録音)
②ミキシング(録った音の調整・加工)
③マスタリング(最終的な聞き心地等の調整)

この①から③をひっくるめて言うんだけど、

現代の技術をもってすれば、
②のミキシングのところで

けっこうどんなふうにでも音を直せちゃう

ものなんですよ。

歌の音程やリズムはおろか、
ラップとかにおいては、子音の発音具合とかまで、
上手く聞こえるように、機械で処理することができるんですね。

こんなこと言うと夢がないけれど、
あなたの大好きなアーティストの曲も、
ひょっとしたらけっこういい感じに
加工が施されてるかもしれない、ということなんです。

でも、そうやって直しまくった音は、逆に綺麗すぎて、
アーティスト本来の良さが消えてしまっていることも多いのも事実。

今回、Hataさんが僕らに教えてくださったのは、
いかにその技術に頼らず、
①の段階でいい音を録るか、ということ。

だから今までだったら、OKかなっていうテイクも、
今回はHataさんの、メンバーの納得がいくまで、
たくさんたくさん、録り直しました。
ときには楽しく、ときには修行のように。。。

それが結局、プレイヤー自身の真の演奏力や歌唱力、
ひいてはバンドの力に繋がっていくんですね。

いくつになっても、自分たちに成長のきっかけを与えてくれる人との出会いは、テンションが上がるなー、と
肌で感じました。

今回も、ギターにはサイフォン宮野くん、
そして、もう一人、スライドギターで
ボトールユタカ氏に参加していただきました。

より厚みのあるサウンドに、期待がかかります。
本当にありがとう。

そして、何よりエンジニアのHataさん、
アシスタントの中川さん、
日程調整にご尽力いただいたJ’z Studioの松井さん、
スタジオのスタッフのみなさん。

本当にありがとうございました。

なんでもそうだけど、たくさんの人が関わって作られたものって、
ものすごい力を持ってますよね。

自分が頭の中で考えたメロディーや歌詞が、
バンドや、他のミュージシャンやスタッフのような、
自分以外の人達の思いもまといながら、形になっていく。

レコーディングをすることで、遺っていくものは、
音だけじゃなく、そうした方々との繋がりでもあるんだと、今回改めて思いました。

これってすごく素敵なことじゃないですか?

みなさんもぜひ、レコーディングしましょう。笑

録りの日程も終わりに差し掛かった頃、
Hataさんと、ブレンブレンドというバンド名の由来について話をしていたら、

「まいったな、こりゃあっち(NY)でコーヒー飲むたびにおまえらのこと思い出すじゃないか」

なんて冗談言われて。

冗談で終わらせるつもりはないぞ、と個人的に誓ったのはここだけの話。笑

ホントに、完成が待ちきれない!
乞うご期待。

さて、次回の中吉小吉は、

いま突き詰める意味ある?僕がブログを書く理由

です。お楽しみに!

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