ドラマチックガスを片手に

月曜日。

珍しく土曜日に仕事があったため、振替休日となる。

こんな日は、ゆるゆる過ごしたいのだけど、
いざ無計画にやろうとすると、

あー結局なんもしなかったな今日!(爽快

みたいな空気になってしまうので、

結構しっかりとやることリストを組んで
臨んでみた。

AM7:30、起床。まずは

①ちゃんとコーヒーを淹れる。

インスタントコーヒーは便利だけど、
こういう余裕のある朝こそ、ブレンドを一杯どう?的な。

日曜日にレコーディングしたブレンブレンドの音源をチェックしながら、
一日のスタートを優雅に決めちゃう。最高。

そうこうしてるうちにAM8:30、次は

②作りかけのガンプラをより作りかける

これ、2年おきくらいのペースでやってくる趣味なんだけど。笑

ガンプラを作っている。今回はユニコーンガンダム。

ニッパーでパーツを切って、ゲート(切り口)を処理して、、、
きっと僕は、こういうちまちました作業が好きなんでしょうね。

でも、ちまちましてるが故に、
お正月あたりに買ったやつが全然完成しない。笑
今回もこれに2時間ほど費やしたけど、
腰のパーツができたところで、モチベーション切れ。
たぶんこれ半年くらいかかるなー。笑

そのあと、譜面を書いたりして、昼食を済ませ、
やっと家を出ようという気分になる。

でも、闇雲に出かけたわけじゃない。
PM1:00、次にやるのは、

③人生を彩る調味料の調達

行き先はここ。

金山のザファル・ハラル・フード・ストア。

スパイスの師匠P氏に教えてもらい、行きつけになったお店。
なんでも安い!って書いてあるけど、これホント。

今回は、クミンとターメリックが少なくなっていたので、買い足し。
あ、でもコリアンダーもホールで調達してみようかな、、、
あ、今年はフェネグリークを使いこなせるようになりたいな、、、
(しばらく専門用語にお付き合いください)

気がつけばカゴの中が幸せな香りに。
大満足で家に帰る。

帰ってからは、家の片付けをしたり、
譜面を書いたりしていたけど、(譜面書きすぎ)

ふと気がつくと、カウンターに置いてあったスパイスから、
家の中にも幸せな香りが。。。

ということで、時刻はPM6:00、
最後にやることは、

④夕飯という名の弁明を作る

今夜はチキンカレー。

サラダとお惣菜もつけて、なんとなくいい感じに盛りつける。

帰ってきた妻も大喜び(していてほしい)。
休みなのに遊び呆けず、家事も卒なくこなすのね、と
旦那の株がさらに上がった(ことになっていてほしい)。

いや、なんとも素敵な休日でしたよ。

お昼まで寝倒すのも最高だけど、
こうやってやりたいことを詰め込むのも、
お休みの醍醐味だね。
(お休みの醍醐味っていいな。ちょっと韻踏んでるやん。笑)

うん、

また今日からがんばろう!

あ、そうそう、今週末はこれ。
セントレアに、ウクレ☆レビュがやってきます。

こんな感じで、なんだかすごく楽しそうなので、
お近くの方はぜひお越しくださいね!

さて、次回の中吉小吉は…

音楽好きじゃない人にこそ伝えたい、バンドレコーディングのあれこれ

です。お楽しみに!

社会性を愉しむ

土曜日。
ブレンブレンドで、今年初のライブでした。

いま、名古屋で勢いのあるポップスユニット、
そらいろプラネットさんのワンマンライブに、
OAとして呼んでいただきました。
何たる光栄。

たくさん笑っていただいたり、手拍子で盛り上がったり、
暖かいお客さんに囲まれ、気持ちよく演奏することができました。
本当にありがとうございました。

楽屋にて。

イベントにゲストでいらっしゃっていた猫ひろしさんとパシャリ。
パシャリ?違うね、ニャー!だね。

こういうときに、営業用の顔なんて一切チラつかせずに、
飾り気のない笑顔を見せられる、
ブレンブレンドのみんなが好き。笑

この後はレコーディングに集中するため、
次回ライヴは現在未定ですが、
もっともっとたくさんの人に、
このバンドの良さを伝えられるといいなと思います。

僕は、バンドではキーボードを弾いているのですが、
鍵盤楽器の人って、基本1人で(音楽的に)なんでもできちゃうタイプが多く、
それゆえにバンドで活動している人がそれほど多くないと思うんです。

きっと、
バンドといっても、広く括れば人間関係の一カテゴリなので、
人が集まれば集まるほど意思決定のプロセスは複雑化するし、
そんなんめんどくさいから1人のほうがいいやー、みたいな思考回路が働くんだろうな、と思います。

でも、最近感じるのは、
この「めんどくさい」は人がたくさん集まっているから生じるものではなく、
組織に属している一人一人の人間性の高さに反比例して発生するものなのかな、と。

きちんと他人の言葉を受け止め、
きちんと自分のエゴをメタ認知する。

そういったことが出来る人間同士の集まりは、
長く続くし、そこに人間のもつ社会性を愉しむ余裕が生まれる。

たぶんブレンブレンドにも、その余裕があるから、続いている。
そゆことなのかな、と。
(それっぽく宣っているだけで、
筆者もちょっと何言ってるのか分からない状態です。)

こんなことを考えていたら、
中学生の頃、初めて友達とバンドを組んだときに、
父からもらったメールのことを思い出した。

"バンドは人間関係だ。どれだけ演奏が上手くても、人間関係がダメになって解散してしまうバンドがこれまでたくさんあった。これから大人になって、最高のバンドを組んでくれることをお父さんは祈っている。"

父さん、アツいぜ。
でも、どの立場で言ってんねん。笑
まぁ、頑張ろう。

1/19@Heartland

1. Greeting Cup
2. パーリナイ!
3. ベストフューチャー
4. But, you can fly
5. かげろうの向こう側
6. 魔法のカード 〜E.T.C.〜
7. ブレンブレンドのテーマ

重ね重ねになりますが、
お招きいただいたそらいろプラネットさん
会場のハートランドのスタッフの皆様
そして猫ひろしさん

本当に素敵な夜を、ありがとうございました。

さて、次回の中吉小吉は、

ビバ振替休日!〜月曜休みをいかにすごすか〜

です。お楽しみに!
(ていうか自分が楽しみだよ。。)

踏めない背中

仕事が始まって、年明け特有の忙しさがふっと落ち着くと、
だいたい決まってあんじろうさんのことを思い出す。

あんじろうさん。

説明しよう、あんじろうさんとは、
僕が高校のときから足繁く通っていた個人スタジオのオーナーである。

ちなみに、あんじろうさんという名は本名ではない。

でも、みんながそう呼ぶし、
スタジオの名前まで「あんじろうず」だったもんだから、
あんじろうさんはどこまでいってもあんじろうさんなのであった。

僕は高校への入学と同時に、フォークソング部に加入し、
このスタジオに入り浸ることになる。

あんじろうさんはときどきミーティングルームに登場し、
音楽の薀蓄を余すところなく僕らに吹き込んでいった。

薀蓄だけではなく、幾多の音源も。
まだitunesも駆け出しだったから、その頃はCDという媒体で。
いったい何枚焼いてもらったことか。笑

時が過ぎ、大学生になってからも、
僕はスタジオあんじろうずに通い詰めた。

大学の音楽サークルには、スティーリー・ダンやリトル・フィートやダニー・ハサウェイの話が通じる人がなかなかいなかったからだ。
結局僕はあんじろうさんと音楽の話を突き詰める日々を繰り返した。

そして、一緒にバンドを組んだりもした。

当時の僕のキーボードスキルは、今と比べるとおっぺけぺーなものだったけれど、
彼のご縁にあやかって、ラジオで曲を流してもらったり、大きなライヴハウスに出させてもらったりして、
普通の大学生では味わえないような贅沢音楽ライフを謳歌することができた。

また、彼の音響やイベントの仕事にお手伝いとしてついていくこともあった。
音楽は、誰かの人生と結びついて、よりその価値を高めるのだということを肌で感じたり、
現地で美味いものをいただくという社会勉強もさせていただいた。

そしていつの間にか、僕は社会人になる。

就職してからも、まるで里帰りのように、
年末年始とお盆はスタジオに顔を出す習慣がついていた。

その頃になると、あんじろうさんも以前ほど活発ではなくなっていたけれど、
訪ねる度に、本宅の方に招いてくれて、やっぱり音楽の話。

十年来の付き合いになっても、髪型と体型以外は全然変わるそぶりを見せなかった。

だから、二年前の年明け、突然の訃報が入ったときも、
また音楽の話をするようなつもりで、僕はあんじろうずへ駆けつけたのだ。

でも、彼は静かに眠っていて、そのまま口を開くことはなかった。

あんなにおしゃべりだったのに。

でも、泣いたり悲しんだりする余裕はなかった。
彼を弔う、というか送り出すための、演奏の役を仰せつかったからだ。
最後の最後まで、こういうとこ、ホントあんじろうさんだよなぁと思いながら、
目の前の曲を、ひとつひとつ、全力で弾ききった。

本当はそのときに、たくさん伝えたかったことがあったけれど、
演奏に集中していて、それどころではなかった。
でも、きっとあんじろうさんも、そんな僕を分かってくれただろう。

気がついたら、お葬式は終わっていて、
ぼーっとした気持ちで、家に帰ったのを覚えている。

あんじろうさんの、それはそれはたくさんの言葉の中で、特に印象に残っているのは、

俺を踏み台にして、越えていけ

というフレーズ。

音楽における師弟関係は、師に対する弟子の忖度を生みやすく、
それが音楽(特にポピュラーミュージック)文化の価値向上を阻んでいる、というのが僕の意見だが、
あんじろうさんの言動には、誰かを束縛したり、可能性を狭めたりするようなものは一切感じられなかった。

なんというか、伸びていこうとする苗に、ひたすら水をやり続け、
それを楽しんでいるようなイメージだ。

その姿にどれだけ救われただろう、
そしてどれだけ、音楽を一緒に楽しんでもらえただろう。

そんなあんじろうさんを、踏み台になんてできるわけなかった。

あれから2年が経ち、僕は今も音楽活動を続けている。
彼に教えてもらったブルースは少しだけ上手くなったし、
大好きなバンドも軌道に乗り始めた。
結婚もしたし、仕事だって辞めずに続けている。

過去のことを振り返って悔やんだり嘆いたりするのは自分のスタンスに反するけれど、
この土日くらいはゆっくりじっくり昔のことを思い出して、
感謝の気持ちを、呼び起こしたいと思う。

本当に、ありがとう、あんじろうさん。

僕は僕の、答えを見つけます。

「やり残したこと」から「やりたいこと」へ

あけましておめでとうございます。

とりあえずクリスマスの話なんだけど、

サンタクロースがスイッチを持ってきてくれました。笑
またお時間がありましたら、
コントローラー持参で上村家に遊びに来てください。

さて、2019年になりました。

毎年、年末は「やり残したことリスト」を作り
お酒のアテにしていた僕ですが、
いろいろと考え方が変わり、
「やり残したこと」がほとんどなくなりました。

というか、

やり残す、というのは、中途半端な人のすることだと、
過去の自分を恥ずかしく思うようにすらなりました。

そんなことを考えながらガスレンジの掃除をしていたら、
いつのまにか年も明けてしまったので、
早速ですが、やりたいことをここで共有して、
年始のお酒のアテにしたいと思います。

①仕事で「え?こっち?」的な方向に抜きん出る。

これはもちろんやるべきことはやった上での話です。笑
普段の自分は、給与とか経理とかを中心に、
この国の教育活動を支える仕事をしているのですが、
今年はそれにプラスして、自分にしかできない形で、
貢献できることを探したいと思っています。

とりあえず、既にいくつかお話をいただいているので
ピアノを熱心に練習しています。

②バンド活動を洗練させる

ブレンブレンドというバンドをやっています。

現在絶賛レコーディング中です。
クアイフやMisia、アンダーグラフも手がけた最強のスタッフにお手伝いいただき、
最高のミニアルバムを作っています。

先行のシングルもリリースしたので、良かったらお聴きくださいね。

新年最初のライヴは、1/19(土)

そらいろプラネットという
名古屋気鋭のポップユニットのオープニングアクトです。
オープニングアクトだけど、たっぷりステージの時間をいただきましたので、ぜひ!

ちなみに、イベントのゲストに、猫ひろしが出ます。笑
僕だったら絶対行っちゃう、猫ひろしを見に。

とりあえず、新曲もたくさん演奏するので、
ピアノを熱心に練習しています。

③家庭のことを考える

気がつくと、リハだのなんだので、
家庭を顧みない夫になってしまいがちなので、
今年はきちんとその辺、考えるようにします。

大事なもの、守りたいものがあるということは、
全てにおいて力の源になることを、やっと理解できてきたから、ね。

とりあえず、家では時間を決めて、
ピアノを熱心に練習しています。

いずれにしても、
身の回りの物事を追いかける姿勢を忘れない一年にしたいですね。

追いかけられるよりも、追いかける。これすごく大事。

干支が猪だから、今年めっちゃ早そうだけど。笑

みなさん、今年もかみゆと、このブログと、その他諸々、よろしくお願いしますね。

次回の中吉小吉は、
年始になると思い出す、あんじろうさんの話です。